令和３年度 岩手県立釜石病院 病院指標

○内科では、虚血性心疾患、心不全、高血圧などの循環器疾患の診療を主に行っています。
○当院で最も多いのは、心不全による入院で内科全体の約２割となっています。
○虚血性心疾患の入院は心臓カテーテル検査を行った症例です。心臓カテーテル検査は、腕などの血管から細い管を入れて、心臓の血管に狭いところやつまったところがないかなどを調べる検査です。
○高齢者が多く、嚥下機能の低下による誤嚥性肺炎や、感染契機の脱水、心不全発症で入院し加療が長期化する傾向にあります。

　*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。
　*診療科別のＤＰＣ分類での症例数の多いものについて、症例数、当院及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。
　*年齢は入院日時点の年齢です。
　*全国の平均在院日数は厚生労働省の令和3年度ＤＰＣ調査のデータを使用しています。

○消化器内科では、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸など消化管全般の診療を行っています。
○当院の消化器内科のＤＰＣ入院症例は、４７％が内視鏡による治療を行った症例です。
○最も多いのは、総胆管結石や胆管炎に対して内視鏡的に治療を行った症例で、全体の１９％となっています。
○次いで、大腸ポリープや胃の早期の悪性腫瘍を内視鏡手術で切除した症例、胆管癌や膵臓癌に対して内視鏡的に治療を行った症例が多いです。

　*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。
　*診療科別のＤＰＣ分類での症例数の多いものについて、症例数、当院及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。
　*年齢は入院日時点の年齢です。
　*全国の平均在院日数は厚生労働省の令和3年度ＤＰＣ調査のデータを使用しています。

○釜石・大槌地区の唯一の急性期病院として小児疾患の診療を取り扱っています。疾患としては、小児救急、感染症、喘息アレルギー、心疾患、血液、腫瘍、腎、神経、内分泌、膠原病、発達障害、不登校などに対応しています。
○当院のＤＰＣ入院症例は、気管支炎や喘息、上気道炎、扁桃炎などの呼吸器系の疾患が最も多く、次いで腸炎が多くなっています。

　*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。
　*診療科別のＤＰＣ分類での症例数の多いものについて、症例数、当院及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。
　*年齢は入院日時点の年齢です。
　*全国の平均在院日数は厚生労働省の令和3年度ＤＰＣ調査のデータを使用しています。
*該当患者数が10未満の項目については非公表としています。（ハイフン「-」で表記）

○外科では、消化器・甲状腺・乳腺などの外科的疾患について診療しています。
○当院のＤＰＣコード別の入院症例で最も多いのは、鼠径ヘルニアに対する手術の症例です。
○次いで、胆嚢結石や胆嚢炎に対して腹腔鏡下に胆嚢摘出手術を行った症例、腸閉塞の症例、結腸癌の腹腔鏡下切除術を行った症例等が多いです。
○外科全体では、がんの症例の入院が５割と最も多く、膵臓癌、結腸癌、直腸癌、胃癌、乳癌が多くなっています。手術による治療のほか、化学療法や緩和医療の提供も積極的に行っています。

　*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。
　*診療科別のＤＰＣ分類での症例数の多いものについて、症例数、当院及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。
　*年齢は入院日時点の年齢です。
　*全国の平均在院日数は厚生労働省の令和3年度ＤＰＣ調査のデータを使用しています。

○整形外科では、脊柱・四肢関節の先天性・炎症性・感染性疾患、腫瘍、外傷、スポーツ障害、骨粗鬆症、代謝性疾患や変形性関節症・脊椎症、骨壊死などの退行性疾患、慢性関節リウマチ、血行障害、骨、関節、筋、腱、脊髄、末梢神経の疾患など、幅広く診療を行っています。
○当院のＤＰＣ入院症例で最も多いのは、股関節部の骨折に対して骨接合術や人工骨頭の挿入術を行った症例、前腕や上腕の骨折に対して手術を行った症例など、外傷の症例が全体の６２％となっています。
○そのほか腰部や頚部の脊柱管狭窄症、腰椎の椎間板ヘルニアの症例などが多くなっています。

　*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。
　*診療科別のＤＰＣ分類での症例数の多いものについて、症例数、当院及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。
　*年齢は入院日時点の年齢です。
　*全国の平均在院日数は厚生労働省の令和3年度ＤＰＣ調査のデータを使用しています。

○泌尿器科では、腎臓、尿管、膀胱、尿道の病気と男性生殖器（精、精巣上体、精管、精嚢、前立腺、陰茎）に関する疾患の診療を行っています。
○当院のＤＰＣ入院症例で最も多いのは、前立腺癌の症例です。前立腺針生検は、血液検査等で前立腺癌が疑われた場合に前立腺の組織を採取して顕微鏡で確認を行うための検査です。
○２番目に多いのは、膀胱癌に対する経尿道的腫瘍切除（TUR-BT）で、次いで、急性腎盂腎炎等の治療を行った症例、慢性腎不全で人工腎臓、慢性維持透析などを行った症例が多くなっています。

　*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。
　*診療科別のＤＰＣ分類での症例数の多いものについて、症例数、当院及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。
　*年齢は入院日時点の年齢です。
　*全国の平均在院日数は厚生労働省の令和3年度ＤＰＣ調査のデータを使用しています。

○ペースメーカーは、徐脈性不整脈に対する埋込型機器で、新規埋込術の他に定期的な診察と電池消耗に対する交換術が必要です。

*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。年齢は入院日時点の年齢になります。
*診療科別に手術件数の多い５術式と、その患者数、平均術前日数、平均術後日数、平均年齢を集計したものです。
*術前日数は入院日から手術日の前日までの日数、術後日数は手術日の翌日から退院日までとしています。
*一回の入院において複数回の手術を実施した場合は、主たる手術のみ計算しています。
*該当患者数が10未満の項目については非公表としています。（ハイフン「-」で表記）

○消化器内科では、胆管結石や胆管炎、胆管癌、膵頭部癌などによって、胆汁の流れの悪くなった部分に金属やプラスチックでできた網目のチューブ（ステント）を入れたり、胆石を砕いて取り除いたり、胆汁の出口にあたる乳頭部を切開して胆汁の流れを良くする内視鏡手術が最も多く施行されています。
○次に多いのは、大腸ポリープに対する内視鏡的な切除術、消化管の出血に対する内視鏡的止血術等です。

*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。年齢は入院日時点の年齢になります。
*診療科別に手術件数の多い５術式と、その患者数、平均術前日数、平均術後日数、平均年齢を集計したものです。
*術前日数は入院日から手術日の前日までの日数、術後日数は手術日の翌日から退院日までとしています。
*一回の入院において複数回の手術を実施した場合は、主たる手術のみ計算しています。

○外科では、鼠径ヘルニアに対する手術が最も多く施行されています。
○次に多いのは腹腔鏡を用いた手術で、結腸癌や直腸癌に対して行う大腸の切除術や人工肛門造設術、胆嚢結石や胆嚢炎に対して行う胆嚢の摘出術、虫垂炎に対して行う虫垂の切除術です。
腹腔鏡手術は開腹手術と比べて手術のきずが小さいため、痛みや出血が少なく回復が早いのが利点です。

*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。年齢は入院日時点の年齢になります。
*診療科別に手術件数の多い５術式と、その患者数、平均術前日数、平均術後日数、平均年齢を集計したものです。
*術前日数は入院日から手術日の前日までの日数、術後日数は手術日の翌日から退院日までとしています。
*一回の入院において複数回の手術を実施した場合は、主たる手術のみ計算しています。
*該当患者数が10未満の項目については非公表としています。（ハイフン「-」で表記）

○整形外科の手術で多いのは、腕や足の骨折でずれたり離れたりした骨を金属製のねじやプレートで固定したり、折れた骨を切除してその部分を金属やセラミックス等でできた人工物に置き換えたりする手術です。手術後、骨がつながったら、固定に使ったねじやプレートを抜去します。
○高齢者の大腿骨骨折の治療は手術をしない場合には長期間の安静が必要となるため、寝たきりになってしまったり肺炎など他の病気を起こしてしまうことがあり、それを避けるために早期に手術を行うことが推奨されています。手術後はリハビリテーションを継続して地域の病院で行えるよう、釜石・大槌地区を中心に地域連携パスを作成し連携をすすめています。


*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。年齢は入院日時点の年齢になります。
*診療科別に手術件数の多い５術式と、その患者数、平均術前日数、平均術後日数、平均年齢を集計したものです。
*術前日数は入院日から手術日の前日までの日数、術後日数は手術日の翌日から退院日までとしています。
*一回の入院において複数回の手術を実施した場合は、主たる手術のみ計算しています。

○泌尿器科の手術で最も多いのは、膀胱癌に対して尿道から内視鏡を入れ腫瘍を取り除く手術です。
〇２番目に多いのは、前立腺癌で放射線治療を行う前に照射位置の目印となる金属のマーカーを留置する手術です。正確な場所に照射できるようにすることで治療効果を上げ、直腸や膀胱等の周辺の臓器への影響を最小限に抑えることができます。
○経尿道的尿管ステント留置術は、結石や尿管周囲の何らかの病気などが原因で狭くなった尿管にステントと呼ばれる専用のカテーテルを入れて尿の流れを良くする手術です。
○内シャント造設術は、血液透析維持のために恒久アクセスを設置する手術です。動脈と静脈をつなぎ合わせて血液が通る道を作ります。

*令和3年4月1日から令和4年3月31日に退院した患者さんが対象です。年齢は入院日時点の年齢になります。
*診療科別に手術件数の多い５術式と、その患者数、平均術前日数、平均術後日数、平均年齢を集計したものです。
*術前日数は入院日から手術日の前日までの日数、術後日数は手術日の翌日から退院日までとしています。
*一回の入院において複数回の手術を実施した場合は、主たる手術のみ計算しています。
*該当患者数が10未満の項目については非公表としています。（ハイフン「-」で表記）