薬剤科

機能評価

薬剤科

基本理念

県立釜石病院基本理念に基づき、患者さん中心の安全・安心な薬物療法の支援に貢献します。

 

基本方針

1.医薬品の安全管理と適正使用に努め、良質の薬剤業務を提供いたします。

2.専門職としてチーム医療に貢献し、質の高い薬物療法に寄与します。

3.患者さんの健康と生命を守るため自己研鑽に努めます。

 

薬剤科は、現在11名の薬剤師と2名の薬剤助手で構成されています。主な業務内容は、調剤、注射薬無菌調製(抗がん剤、高カロリー輸液調製)、製剤、薬品管理、医薬品情報管理、病棟薬剤業務、薬剤管理指導が中心となっています。

薬剤師は薬物療法を通じて、安心して治療が受けられるように安全かつ効果的な医療を提供する上で重要な役割を担っています。患者さんを中心としたチーム医療の一員として、がん薬物療法、緩和ケア、栄養サポート、感染制御、褥瘡対策など様々な場面で治療の支援を行ない、活躍しています。

そして、チーム医療を支えるために専門的知識の修得と技術の向上に務め、学会参加や発表を行いながら、自己研鑚を行なっています。
薬学教育は、平成18年より6年制となり、より一層の知識と経験を習得した薬剤師が求められているため、薬学教育の実習受け入れを積極的に行いながら、指導する薬剤師のスキルアップも行なっています。

近年、薬剤師の業務は外来調剤から、入院患者さんを対象とした業務へ移行し、がん薬物療法や服薬指導などの業務拡大を行なってきました。更なる医療の提供の取り組みとして、平成24年度から全病棟へ専任の薬剤師を配置し、医薬品の適正使用と安全管理を通じて、安全安心した入院生活を提供できるよう病棟薬剤業務を実施しています。

さらに、地域の調剤薬局をはじめとする多職種の方々と連携をとりながら、今後もより良い医療を提供できるように努めていきます。
 
 

薬剤科の主な業務

調剤業務

処方箋の内容について、過去の薬歴、投与量や服薬方法、飲み合わせ、副作用などのチェックを行い、疑問があれば処方医へ疑義照会を行い、適正な処方内容であることを確認した上で調剤を行います。必要に応じ、一包化調剤(数種類の薬を服用時間毎に分けて一袋にまとめること)や粉砕調剤(錠剤を潰して粉状にする)なども行います。当院では電子カルテと連動した調剤支援システムを導入し、患者さんの安全確保とともに業務の効率化を図っています。

注射調剤業務

注射薬調剤は、投与量や投与経路・速度、混合時の安定性や配合変化等について十分に確認を行い、個人セット(一施用毎)で払い出しを行っています。注意を要する薬剤にはリマインダーカード(薬剤毎の注意点を記したカード)を用いて注意喚起も行っています。

薬品管理業務

病院内において、医薬品の品質管理、各部署への薬品供給について適正管理を行なっています。また、薬品の使用等に関する各種データを分析し、効率的な購入管理を行なっています。

釜石病院は災害拠点病院に指定されており、災害時に備えた薬品の備蓄も行なっています。

医薬品情報管理(DI)業務

医薬品に関する情報収集、評価、管理しています。重篤な副作用等緊急性の高い情報は速やかに院内へ発信し、必要な情報などは医療スタッフや患者さんにわかりやすいかたちで情報提供しています。また、院内での医薬品に関する問い合わせに対応しています。

病棟薬剤業務

各病棟に専任の薬剤師を配置し、入院患者さんに安全な薬物治療のために薬学的な視点から治療に携わっています。入院時には持参されたお薬の確認、副作用歴、アレルギー歴などを確認し、入院中には使用される薬剤の投薬状況を把握し、相互作用や副作用などの確認を行います。また、医師や看護師等の多職種と連携し、処方の提案や薬剤情報の提供を行い、医薬品の適正使用を推進しています。

化学療法調製業務

外来・入院全ての化学療法(抗がん剤治療)を受けられる患者さんの薬剤の投与量・投与間隔・投与時間など確認を行い、安全キャビネットを使用し無菌的に調製を行っています。また、院内で使用されるレジメン(抗がん剤の治療計画)の審査に携わり、適正な治療が行われるようレジメンの管理を行っています。治療を受けられる患者さんやご家族には治療方法や副作用、生活をするうえでの注意点などの説明を行っています。

 

周術期薬剤業務

患者さんに安全に手術を受けていただけるよう薬剤師が周術期において多職種と連携し業務を行っています。入院前に患者さんが服用している薬剤やサプリメント等を把握し、院内の休薬基準に則り、手術へ影響する薬剤の有無を確認しています。また、術後疼痛管理チームの一員として、手術後の患者さん個々の状態を踏まえた疼痛管理の評価や提案を行っています。

薬学実習生・インターンシップの受入

当院薬剤科では、薬学生の実務実習を積極的に受け入れております!

参加型実務実習を通じて実践的能力を持つ薬剤師を養成することを目的に、多職種と連携した幅広い見学や講義を設け、将来臨床で活躍できる薬剤師を育成しています。

薬剤師を目指しているみなさまへ

岩手県医療局職員募集(インターンシップのご案内)
https://www.pref.iwate.jp/iryoukyoku/shokuinboshuu/1015173.html

岩手県立病院の薬剤科(部)のご紹介
https://www.pref.iwate.jp/iryoukyoku/shokuinboshuu/1055883.html
 
 

保険調剤薬局の皆様へ

疑義照会簡素化プロトコールの運用について

院外処方箋問い合わせ簡素化プロトコール(2024年度改定).pdf
プロトコールに基づく対応報告書(2024年度改定).pdf
 

当院の化学療法レジメンについて

当院では、外来化学療法室でがん化学療法を実施している患者さんに点滴内容を記した「お薬手帳シール」や患者さんが日々の体調を記録する「治療日誌」をお渡ししています。レジメン情報を確認していただき、服薬指導にお役立てください。
 
がん化学療法に関する不明点や病院への情報のフィードバックについては薬剤科へ、もしくは服薬情報提供書(トレーシングレポート)をご利用ください。
 
○FAX番号:0193-23-9479
○対応時間:平日9:00~16:00
 
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