院内助産システムでは、私たち助産師が、妊娠・出産・子育てを経験する女性達を優しくサポートしていきます。安全でアットホームな雰囲気の中で、お産してみませんか?
(お産経過の中で必要な場合には、医師と連携し対応しています。)
当院でお産をご希望の方へ
院内助産システムとは
助産師が中心となり、妊婦健診(助産師外来)から出産のサポート、子育て(母乳育児等)についての相談を継続的に行っています。当院は、母児同室制をとっており、※早期母子接触や、母乳育児のサポート、お産の計画『バースプラン』で妊産婦さんのご希望にできるだけ沿えるようにしています。ご家族の立ち会い出産も可能です。
※早期母子接触とは、生まれてすぐに赤ちゃんの体を拭き、臍の緒を切ったら温かいタオルで覆いながら赤ちゃんとお母さんが肌と肌を触れ合わせることです。母児共に心身の安定や、母乳分泌促進に効果があります。正常な経過の出産では医師の立ち会いをしておりませんが、必要があれば医師が立ち会います。
入院について
入院期間について:初産婦 出産後 6日間
入院期間について:経産婦 出産後 5日間
入院中は、授乳(母乳)指導、沐浴指導、退院指導を行います。
その他、個人に合わせて指導を行います。
追加料金にはなりますが、希望があれば個室をご用意します。助産師外来時や入院時にお話ください。
〇費用について
出産育児一時金等の医療機関等への直接支払制度をご利用いただくことを原則としております。分娩費と入院費の合計は概算で約50万円ですが、うち 42万円は病院から保険者に直接請求しますので、その差額をご負担いただくことになります。
助産師外来
助産外来とは、何でも相談できるようにリラックスした雰囲気で妊婦健診、産後2週間健診を助産師が行う場です。ご家族の参加も可能です。
〇妊娠期間中
・対象:妊娠12週頃(初産、第1子妊娠時), 26週頃, 32週頃, 36週頃, 39週頃
・日時:毎週月・火・木・金曜日の午後2時~4時(予約制)。所要時間はお一人30分程度です。
・持ち物:マタニティブック、母子手帳
産後2週間健診
・対象:当院や大船渡病院で出産された釜石近隣市町村在住の方。里帰りしている方。
・日時:毎週水曜日の午後2時~4時(予約制ですので、希望の方は外来までお問い合わせください)
・内容:おっぱいのケア(乳房の状態確認等)や育児相談(赤ちゃんの体重測定や全身の観察)等
母乳外来、相談(要予約)
・対象:母乳育児に困っている方、育児の悩みや産後の体調について等
・日時:午後2時~4時(予約制ですので、希望の方は外来までお問い合わせください)
・内容:母乳のケアや育児全般の相談
里帰りの方へ
妊娠32週~33週の妊婦健診は当院で受けていただきます。当院では分娩予約はありませんので事前のご予約は不要です。当院受診時に紹介状とそれまでの検査結果を必ずご持参のうえ、午前10時までに新患受付で手続きを行ってください。
母親学級について
参加型母親学級です。体を動かしたり、ゲームをしたりして、みんなで楽しくお産について学びましょう。お産に向けての身体作り、友達作りをテーマにしています。
PartⅠ 母乳について(妊娠中、いつでも参加可能)
PartⅡ 分娩・赤ちゃんについて(妊娠32週~37週頃)
※出産に立ち合い希望のご家族(パートナー、実母等)等も参加可能です。申し込み時に声をおかけ下さい。
日時:PartⅠ(毎月第3金曜日:午後2時~4時頃)
日時:PartⅡ(毎月第4金曜日:午後2時~4時頃)
原則、婦人科外来で事前にご予約いただきます。
参加の方は、午後1時50分頃までに産婦人科外来前までお越し下さい。あぐらで座れるようパンツタイプでの参加をお願いします。
持ち物:マタニティブック、筆記用具、飲物、母子手帳
産婦人科病棟スタッフ 助産師:15名 看護師:10名
病棟・外来一元化とし、病棟スタッフが外来診察補助を行っています。健診時に担当した助産師が入院中担当することにより、初対面での緊張を緩和することを目的としています。
当院では院内助産システムにより原則医師の立ち合いがないお産を行っています。医師の立ち合いがないことに不安がある妊婦さんもいらっしゃると思いますが、当院には ALSO プロバイダー資格やアドバンス助産師資格を持つ助産師を中心に安全で安心なお産ができるようお手伝いしています。必ず助産師のみでのお産というわけではなく、状況に応じて医師の立ち合いがありますのでご安心下さい。
その他、地域での活動として「いのちの授業」を市内の小学校高学年を対象に行っています。助産師が学校に出向き、子供達へ性と性教育を行うことでいのちの尊厳を伝え、思いやりを育てるお手伝いをしています。いのちの誕生をお芝居で伝えたり、妊婦体験をしてもらったりします。いのちについて考えるきっかけとなるよう活動しています。
少子高齢化が進む中、釜石医療圏域に住む母児とそのご家族が安心して子育てできるよう、援助していきたいと考えております。